マカと葉酸  

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どちらも妊娠しやすい身体作りに効くとされている植物です。子供が欲しいという願いは切実なものですから、葉酸とマカが妊活に効果があるなら両方一緒に摂ったら相乗効果でさらに妊娠の確率が上がるのではないかと思われる方もいることでしょう。では、実際葉酸とマカは併用しても問題ないのでしょうか。併用する場合、飲み合わせなどで気をつけるべきことはあるのでしょうか。

女医◎葉酸がどのように妊娠しやすい身体作りに効果があるかというと、葉酸は血液を造るのに必要な栄養素で、葉酸を必要量しっかり摂ることで血が豊かになり、血の巡りが良くなり、子宮の内膜の壁を厚くしてくれるといわれています。子宮内膜が厚くなることによって受精卵は着床しやすくなり、受精卵がしっかり守られるので流産しにくくなるといわれています。

胎児にとっても葉酸は良い作用をするといわれ、妊娠以前からの服用は、将来の妊娠に備えての母体と妊娠後の胎児によき影響を与えます。

葉酸はビタミンB群の1つです。食物の多く含まれているものとしては枝豆やオクラ、そしてホウレン草などです。

葉酸が不足状態になるとどのような障害がおこるかといいますと、報告されている中では極端な障害では無脳症といわれる神経管閉鎖障害※の発症するリスクが高くなるそうです。それとか運動障害、直腸機能障害ですね、そのために厚生労働省は妊娠がうたがわれる女性は 葉酸のサプリメント を摂ることを進めています。

葉酸は胎児にとって大切なものを多く含み、初期であればあるほど必要ですので、< 妊娠のタイミング を考えているならば、妊娠とは別に、前から飲んで備えておきましょう。

「葉酸と神経管閉鎖障害」関連は文献でも多く報告されています。以下は一例ですが、

[文献] 「日​本​人​女​性​の葉​酸​代謝​関連酵素遺伝​子​多型​と先​天異常(​神​経​管​欠​損​症​お​よ​び​ダ​ウ​ン​症​候​群​等​)​の​発​生​予​防​効​果​に​関​す​る​基​礎​的​研​究​ ​ 葉酸​による​先​天​異​常​発​生​予​防効​果​の​検​討​と​予​防​的​葉​酸​投​与​の​実​施​・​現​状​調​査​・​啓​蒙​
著者:種村光代(名古屋市大 大学院医学研究科 生殖・遺伝医学 生殖・発生医学分野)
資料名:日本人女性の葉酸代謝関連酵素遺伝多型と先天異常(神経管欠損症およびダウン症候群等)の発生予防効果に関する基礎的研究 平成16年度 総括・分担研究報告書 発行年:2005年

◎マカがどのように妊娠しやすい身体作りに作用し効果があるかといいますと、マカには女性ホルモンエストロゲンと似た働きをする「植物性エストロゲン」という成分が含まれていています。それが女性ホルモンの働きを整えてくれると言われているので、女性ホルモンのバランスが整うと生理の周期も整い、排卵も正常に行われるようになります。そのように、女性の生殖機能を整えることにより妊娠の可能性を高めてくれます。

以上のことからお分かりいただけると思いますが「マカ」と「葉酸」は非常に良い相互作用があります。
とはいえ、それぞれの推奨摂取量を守り、上限摂取量を超えないよう多量の摂取は避けてください。
サプリメントには主成分が単体のものもあれば、ビタミンや鉄などの栄養素が含まれている場合が多くあります。
葉酸、マカが目的の摂取量の範囲内であるとしても、その他含有成分が摂取量オーバーにならないよう十分に注意してください。自分の計算で心配な場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
妊活の頼れるサポーター葉酸とマカを、是非味方につけて健やかな妊娠を迎えましょう!

1日の推奨摂取量
葉酸:400~1000㎍
マカ:1000~3000mg

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